子育て育児に応用出来るフィードフォワードのやり方とコツ!

宿題をしている子ども フィードフォワード

家庭での育児と会社での社員教育が全く同じであるということをご存知ですか?

最近、多くのにおいて1on1ミーティングやワンツーワンミーティングというのが取り入れられるようになりました。

そんな中で出会ったのがフィードフォワードというやり方です。

私は常々子育てと会社の社員教育は全く一緒であると考えております。

なぜならばどちらも人を育てることだからです。

そこでフィードフォワードを子育てに応用出来ないか試してみました。

これが、予想以上に効果を発揮しています。

本日はフィードフォワードを育児に取り入れるときのコツについてお話しします。

子育て育児に応用出来るフィードフォワードとは何か?

本題に入る前にあるお父さんの話をさせてください。

そのお父さんは、会社で支店長として一生懸命に働いていました。

ところが、あることがきっかけで平社員に降格されてしまったのです。

それは、会社の社員教育方針に反対したからでした。

なぜそのお父さんは会社の社員教育方針に反対したのでしょうか?

それは、その教育方針を子育てに応用したくなかったからです。

そのお父さんは悩みました。

社員教育も子育ても目的は同じはずなのに、なぜバラバラなのだろうか?

子育てに応用出来ない社員教育は会社を滅ぼす!

経営に応用出来ない子育ては子を苦しめる!

家庭を取るか?

会社を取るか?

悩んだ末にその支店長さんは、社員教育と家庭教育の統合を目指して歩き始めました。

この元支店長父さんとは、実は私のことです。

会社において社長さんや部長さん、課長さんなどといった指導的役割にある人達は、必ず家庭においても子育てを上手にすることができます。

なぜならば、どちらも人を育てることだからです。

もしも家庭教育に応用できない社員教育というものがあるとしたら、それはどこかに無理があるのてす。

私は社員教育に新しい手法を導入する時には、必ず『これは子育てにも応用できるだろうか?』と考えるようにしています。

そうすることによって根本的なミスや勘違いを防ぐことができるのです。

今いろいろな会社に置いて1on1ミーティングやワンツーワンミーティングといったものが取り入れられています。

ところがその具体的なやり方というものは、各会社の担当者に任されています。

そのため人事担当の方は色々な書物を読みながら、その方法を模索しているのです。

これからご紹介するのは、その中で多くの人事担当者に絶大な支持を得ているフィードフォワードという技術です。

フィードフォワードという言葉は元々自動車工学などに使われている専門用語ですが、 CEO コーチングとして活躍されている久野和禎(ひさのかずよし)さんが提唱されているコーチング技術のひとつです。

社員教育のみならずご自身の家庭教育においても応用可能という声がたくさん上がっています。

なぜ多くの人事担当者に支持されているのかと言うと、その分かりやすさです。

フィードフォワードの定義はこれです。

現状や過去にとらわれがちな人に対して、コミュニケーションを通して現状を受け止めて、その人の意識を未来に向けさせるための技術。

コレが全てです。

その人の意識が未来に向かうように言葉で導いてあげるのです。

過去の失敗や今のうまくいかない現状を嘆いていても仕方がありません。

過去は二度と戻ってこないからです。

取り戻すことのできない過去を悔やんでいるよりも、これから起こるであろう未来に対して思いを巡らせる方が建設的です。

そもそも、過去のことや現状を反省するというのは、原因を探りだして未来を良くするために行うものです。

しかし最初に反省をしてしまうと、疲れて前に進む力が全く出てこなくなってしまうのです。

CEO コーチングとして多くの企業経営者をたちと接する中で、久野先生の気づかれた視点です。

そこで久野先生は考えられました。

先に未来を見つめさせたらどうなるのだろうか?

するとどうしたことでしょう!

それまで行き詰まっていた人たちが嘘のように息を吹き返し、どんどん前に進むことができるようになったのです。

えっ?反省は必要ないの?

私はこのような疑問を持ちました。

これはフィードフォワードを学び始めた多くの方が共通して持つ疑問です。

この疑問について久野先生はこのようにおっしゃっています。

フィードフォワードの中に、そもそも反省の要素が含まれています。

他人に言われなくても自分で自分の行動を反省し改善していく力が備わっているのです。

それなのに他の人から『あなたここができないよ!もっと反省しなさい!』と言われるのは、とても辛いものです。

ところが、自分で反省する分にはダメージが極めて少ないのです。

なるほど、そもそもフィードフォワードに自己内省が含まれているのだから、必要以上に反省する必要はないのですね。

子育て育児におけるフィードフォワードのやり方はこれ!

子育てや育児にフィードフォワードを応用する時のやり方は、職場でのやり方と全く同じです。

あなたはどうしたいの?

このフレーズが子育てフィードフォワードの最も基本的な問いかけです。

過去の事を問うのではなく、未来のことを問うのです。

子どもたちが未来に目を向けることが出来れば、それは全てフィードフォワードをしたことになります。

でも実際には『宿題はしたの?』という言葉をついつい口にしてしまう親御さんが多いですね。

通常の親子間の会話の80パーセントがこのような『過去に対する問いかけ』です。

この『過去に対する問いかけ』には子供に対する非難の気持ちが多く含まれています。

『なんで早く宿題に取り掛からないの?もうこんな時間よ!そんなことでは勉強が分からなくなるわよ!』という親の焦りの気持ちが多分に含まれています。

この過去に対する問いかけで子供がしぶしぶ宿題を始めたとしても、もともとやる気のない状態なので、進むはずがありません。

いつまでもだらだらとしているか、ノートを開いてぼーっとしてしまいます。

中学生にでもなれば『うるさいっ!』と不機嫌になるだけです。

ですから過去に対する問いかけを減らして、未来に対する問いかけを増やしていけばいいのです。

子どもに対しては『宿題はしたの?』という問いかけ自体が全く意味をなしませんので、このような問いかけはしないに越したことはありません。

でもどうしても言わなければならないというお母様のために、代案を提示します。

宿題はいつするの?

これは『宿題はしたの?』に似ていますが、子供の意識が未来に向くという点では全く次元の異なった問いかけになります。

『これからやる!』などの返答がありますが、それでいいのです。

親に『やりなさい!』と言われてしぶしぶやるのと、自分で『これからやる!』と言って始めるのは天地の開きがあります。

このようなコミュニケーションを繰り返していくうちに必要ならば自分で取り組むようになるものです。

自分から宿題をしない時はどうすれば良いの?

なるほど、そうですよね~!

でも大丈夫!

気長に待ちましょう!

CEOコーチングの久野先生も『待つだけですよ!』とおっしゃっています。

企業でも上司の命令で動く社員よりも、自らの意志で仕事に取り組む社員の方が10倍成果を出します。

『どうしたらそのような社員を育てることが出来るか?』の問いに久野先生は『自分から動き始めるまで待ってください!』と指導されています。

子育てフィードフォワードのコツはこれ!

『子育てにおける問いかけをフィードフォワードに変えて親子関係が良くなってきた!』という社長や部長の声をたくさん聞いています。

そんな方の声をまとめると、次のような特徴のあることに気付きます。

・子どもを信じている

・模範を示している

フィードフォワードは子どもを信じる問いかけ!

フードフォワードを上手く子育てに応用できている方の部長さんの話を聞くと『子どもを信じている』という特徴があります。

当たり前と言えば当たり前なのですが、子供を信じることが出来れば『待つ』ことが出来るのです。

子どもが『勉強したい!』と思えるまで気長に待てますか?

これは子供の心を信じること以外に出来ません。

信じることが出来ないから『宿題は出来たの?』と聞いてしまうのです。

フィードフォワード的な問いかけに抵抗があるとしたら、一度『私は子どものことを信じようとしているか?』とご自身に問い掛けてみてください。

フィードフォワードの神髄は自ら模範を示すこと

もう一つの特徴は親が子供に模範を示しているということです。

『あなたはどうしたいの?』という問いかけは自分にも問いかけているのです。

脳には『あなた』が誰なのかあまり意識しません。

他の人に『あなたはどうしたいの?』と問い掛けると、それは自分自身にも同じ問いかけをしているのです。

『自分はどうしたいのだろうか?』と自分に問いかけて自分の夢に向かって生きる姿勢を示すことが大切です。

親のあなたが自分の夢に向かって努力している姿を示すことが出来たら、子供が学校の勉強を全く出来なくても、何の問題もありません。

その子は自分で『私は何をやりたいのだろうか?』と問い掛けていきます。

そしてやりたいことが見つかったら、その目標に向かって自ら進んで行くようになります。

そんな子供の姿を見たいと思いませんか?

子育てフィードフォワードの参考声掛け集

私が子育ての中で見つけたフィードフォワードの言葉をご紹介します。

・明日はなにするの?

・土曜日どこ行きたい?

・誕生日何食べたい?

・あなたの夢は何?

明日はなにするの?

これは夜寝るときに布団に入りながら子供に問い掛けます。

すると子供たちは『明日はバスケットボールがある!』とか『英語がある!いやだな!』とか話してくれます。

土曜日どこ行きたい?

フィードフォワードを取り入れる前はいつも金曜日の夜にこの質問をしていました。

ところがフィードフォワードをするようになってからは、月曜日や火曜日にこのフレーズを言うようになりました。

家族全体が次の休みを楽しみに過ごしています。

誕生日何食べたい?

誕生日のお祝いのメニューも子供たちに考えてもらっています。

あなたの夢は何?

これがフィードフォワードの最大の収穫です。

ことあるごとに子供たちに「あなたの夢はなに?』と問い掛けています。

最近では『またその質問?』と嫌がられていますが…

まとめ

本日は子育や育児にフィードフォワードを応用する方法についてお話しました。

子どもの意識が未来に向かう問いかけは全てフィードフォワードでしたね。

家族内の会話が未来に向かうようになります。

『あなたはどうしたいの?』

このフレーズを応用してあなたオリジナルな問いかけを作ってくださいね。

運営者
平野 新次郎

妻と1女3男の父親です。

サラリーマンをしながら子育てに奮闘しています。

会社での社員教育と家庭での子育てが全く一緒であることを発見しました。

良き上司は良き父親になれるし、子どもたちと楽しく関わると部下とも良い関係を築くことが出来ます。

このサイトでは、サラリーマンをしながら遭遇した子育ての問題とどのように向き合い、クリアして行ったのかについてお話しします。

子育てと仕事に奔走しているお父さんお母さんの参考になれば幸いです。

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