毎朝子供を起こすのに苦労していませんか?
うちも毎朝何度も何度も起こして時間ギリギリになってやっと子供が起きていました。
もっとスムーズに朝起きてくれる方法はないかと模索していたところフィードフォワードの考え方が応用できるのではないかと思い試しにやってみました。
すると完璧ではありませんが、まあまあ起きてくれるようになりましたよ。
本日はフィードフォワードの考え方を応用した小学生の子供の朝の起こし方についてお話しします。
朝起きられない子どもの原因はこれ!
朝子供が起きられないのは病気ではありません。
ちゃんとした理由があります。
子供が朝起きれないのは何故でしょうか?
その原因から考えてみたいと思います。
それには次のような原因が考えられます。
・そもそも夜寝るのが遅い
・親の都合を押し付けている
・親が起こしてくれるから、安心していつまでも寝てしまう
大体この三つに集約されます。
では一つずつ見ていきましょう。
そもそも夜寝るのが遅い
一つ目はそもそも夜寝るのが遅いということです。
あなたのお子さんは夜何時に寝ていますか?
うちは夜10時です。
朝起きるのが7時ですから9時間たっぷり寝ています。
ところが最近のご家庭は、塾や習い事で夜9時ぐらいにご飯を食べている小学生の多いのが現状です。
すると寝るのが12時を過ぎたり1時を過ぎたりしています。
これはある面仕方のないことかと。
私も仕事帰りの夜10時に、塾帰りの小中学生をよく目にします。
学校に行く時間は決まっていますから、当然睡眠時間は短くなります。
しかし大人と違って子供には、きっちりと睡眠時間を取らせる必要があります。
そして悪いことに睡眠時間の短い子供は成熟が早いと言います。
また布団に入る時間は早いのに、なかなか眠りに就けないという子もいます。
それは精神が高ぶっている状態で布団に入るからです。
布団に入る直前までテレビをつけていたりスマホを見ていたりゲームをしていたりすると、そのようなことが起こりやすいです。
夜の9時を過ぎたら、テレビを消して部屋の照明も少し暗くして、寝る雰囲気を作るのがコツです。
親の都合を押し付けている
二つ目が親の都合で起こしているということです。
親の都合でというのは、親が考える起床時間ということです。
子供は子供なりに『起きてから〇分あれば間に合う!』というポリシーのようなものをなんとなく持っています。
ハッキリと自覚しているわけではありません。
『なんとなく!』です。
この『なんとなく』がミソです。
つまり、本人にその自覚がないのです。
本人に自覚があれば『僕は〇分で学校に行けるから〇時〇分までに起きれば学校に間に合うんだよ!』とはっきりと教えてくれます。
ところが本人に自覚がないので、言いません。
例えばウチの小学6年生の息子は、朝起きてから 学校に出発するまでに10分で大丈夫です。
朝ごはんもしっかり食べています。
初めのうちは不思議でたまりませんでしたが、実はこれが彼のリズムなんです。
だから彼はギリギリの時間まで、布団から絶対に出ません。
親の立場から考えると、起きてから顔洗って 朝ごはんを食べて歯磨きをして身支度を整えて行くまでに最低40分はかかると考えています。
そして落ち着いて登校してほしいので、早く起こしてあげたくなります。
ところが子供は親が考えるよりもずっと手早く準備ができるのです。
そのため『もう、いつまで寝てるの!遅刻するよ!』と朝のバトルが始まってしまうのです。
子供のリズムと親のリズムとの認識のズレが朝のバトルの原因になります。
親が起こしてくれるから、安心していつまでも寝てしまう!
最後がこれです。
親が起こしてしまうから子供は安心して寝ているのです。
そして親の声の質を敏感に感じ取っています。
ですから、優しく声を掛けている段階では『まだ起きる時間ではない!』と脳が勝手に判断して起きないようにしているのです。
そして親の口調がだんだんと荒くなってMAXに達したときに、つまり『もう!いい加減にしなさ~い!』とカミナリを落とした時に、『あっ!起きなきゃ!』と起きるスイッチが入るのです。
これは子供が起きないのではなくて、『優しく起こしてくれる内は、まだ起きる時間ではない!』ということを脳が勝手に判断しているのです。
その原因は親の起こし方にあります。
親が起こさなければ子供は時間になったら自分で起きるようになります。
親が起こさなくて、遅刻したらどうするの?
それがポイントです。
学校に遅刻した時に嫌な思いをするのは子供なので、その不快感があれば自分で起きるようになります。
そのまま不登校になったら、どうするの?
遅刻して恥ずかしい思いをするのと学校に行けなくなるのは、関係がありません。
そのような子供は、もともと『学校に行きたくない』という悩みを抱えていて、それが遅刻をきっかけに学校に行けなくなるのです。
それはまた別の問題です。
朝起きられない子どもにはフィードフォワードがおすすめ!
では朝起きられない時にどうしたら子供をスムーズに起こすことが出来るでしょうか?
それにはフィードフォワード的な考え方が参考になります。
フィードフォワードと言うのはその人の意識を未来に向けることで前向きに行動できるように促す技術のことです。
CEOコーチングとして大企業の指導をされ、驚異的な成果をあげている久野和禎さんが提唱されています。
企業向けのコミュニケーション技術として知られていますが、実は会社のみならず、学校や家庭内のコミュニケーションにも応用出来る非常に汎用性の高い技術であると久野さんはおっしゃっています。
そのやり方は非常に簡単で『あなたはこれからどうしたいの?』と問いかけるだけです。
『あなたはどうしたいの?』と問いかけるだけで、相手は『え~っと、私はどうしたいのかな?』と考えるようになります。
そして返答します。
自分で『〇〇したい!』と言うのですから、そのことを実行する可能性は非常に高くなります。
職場でも上司から『〇〇するように!』と言われてする仕事よりも、自分でやりたいと思ってする仕事の方が効率が良いのと同じです。
このフィードフォワードの考え方を朝の子供を起こす時に応用してみました。
フィードフォワード流朝の起こし方の方法は次の通りです。
・親が起こしたい時間に声を掛ける
・『何時何分に起きるの?』と尋ねる
これで起きます。
親が起こしたい時間に声を掛ける
親が子供を起こしてやりたい時間と言うのがあります。
親は子供に十分な睡眠時間を与えてあげたいので、『早すぎても遅すぎても可哀そうだ!』と考えるのです。
『そろそろ起こさなきゃ!』と考える時間が、親の起こしたい時間です。
この時間に1回目の声掛けをします。
その時のセリフがこれです。
何時何分に起きるの?
『何時何分に起きるの?』と尋ねるとなぜ効果が高いのか?
通常は『早く起きなさい!』とか『遅刻するわよ!』とか『いい加減にしなさい!』といった声掛けをしてしまいますね。
それは親も子供のころ、そういう起こされ方をしてきたからです。
それで起きられましたか?
ほとんどの方が嫌な思いをしてきたのではないでしょうか。
それって、親にされてきたことを今度は子供に伝えているだけなのです。
虐待が遺伝すると言われるのはこういうことです。
自分がされて嫌なことを自分の子供にも繰り返してしまう
それはそのような接し方しか知らないからです。
過去にそうだったから、未来もそうだとする考え方です。
話がそれましたね、元に戻します。
『何時何分に起きるの?』と聞くと子供は『あと5分!』とか返事します。
この時もう一度『何時何分に起きるの?』と繰り返します。
すると『今何時?』と今の時間を聞いて来ます。
そして『〇分に起きる!』と答えます。
そしたら『はい、わかった!』とだけ答えれば大丈夫です。
そして指定の時間に『〇分よ!』と声を掛ければ意外とすんなり起きます。
大声を挙げることはほとんどありません。
ポイントは『私は何時に起きるのつもりなのか?』と子供に考えさせることです。
これを『フィードフォワード起こし』と言います。
え~、今、命名しました!
『何時に起きるつもりか?』と未来に子供の意識を向けさせると、『今何時だろう?』現在に対する疑問が湧いてきます。
そしたらもうしめたもの!
頭の中で思考の高速回転が始まります。
子供に未来を意識させることで、無意識に現状の情報を集めて分析し、自分で行動するようになるのです。
それでもおきない時はどうしたら良いの?
そんな時は、明日またチャレンジしてみましょう!
フィードフォワード起こしの実践、我が家の場合!
うちの場合は『親が起こさない!』と言うのを実践したかったのですが、同居しているおじいちゃんが我慢できずに何度も孫を起こしてしまうのです。
なので『大人が起こさない』という作戦はできませんでした。
それで今回ご紹介した『フィードフォワード起こし』を思い付きました。
ウチの場合は割とすんなり『〇分!』と返答が返ってきました。
そして指定の時間に『〇分だよ!』と声を掛けると、ガバッと起きました。
自分で『〇分に起きる!』と宣言しているせいか、それでも眠り続けることはありません。
しかし、気が気でないのはおじいちゃんです。
指定の時間よりも早く起こそうとするので、すかさず『〇分に起きるって言ってましたよ!』と言いました。
おじいちゃんはこれで何とか解決!
こういうことを続けているうちに『今何時?』と聞いて来た段階で、起きて来るようになりました。
おじいちゃんは役割が減ってしまいちょっと残念そうです\(^o^)/
まとめ
本日はフィードフォワード思考を取り入れた、朝になかなか起きない子供を起こす法『フィードフォワード起こし』についてお話しました。
ポイントは子供に『あなたは何分に起きるの?』と問うことだけでしたね。
とても簡単なので試しにやってみてください。
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